1競馬とは

その名の通り馬を走らせて競わせる競技。競馬と一口に言っても、日本中央競馬会JRA)が主催する中央競馬と、各地方自治体が主催する地方競馬の2種類がある。日曜3時頃からテレビでやっている競馬は中央競馬である。一般的に「競馬」と言う場合は中央競馬のことを指す場合が多い。
ちなみに武豊中央競馬の所属であり、ハルウララ地方競馬の所属である。
よって、ハルウララ武豊が騎乗(手綱をとること)したのは画期的なことである。しかし近年、中央競馬地方競馬の交流レースが行われるなど、中央と地方の壁がくずれつつある。

2競馬のしくみ

日曜の昼3時頃からテレビでやっている「なんたらステークス」だとか「有馬記念」だとか言ってるものは中央競馬である。

レースの種類

まず何もない平坦なコースを走る平地競争と、障害物を飛び越えながら走る障害競走がある。テレビでよくやっているのは平地競争だ。平坦なコースとは言っても競馬場によっては坂道がある。芝のコースを走るレースと土の運動場のようなコースを走るダートレースの2種類があり、芝とダートではメンバーががらっと変わる。一般に芝もダートもこなせるという万能馬は少ない。
競馬場により右回りだったり左回りだったりいろいろあり、距離も1000mから3600mまで幅広くある。しかし近年では長距離のレースはあまり好まれないようになり、マイルと言われる1600mから2400mあたりが主流だ。そのため、長距離を得意としている馬たちは出られるレースも少なく、寂しいことに肩身の狭い思いをしている。

馬の種類

馬といってもいろいろな種類がある。大きく分けるとサラブレッド、アラブの2種類である。サラブレッド系やアラブ系といったサラブレッドの血量が何%とかいうややこしいものもあるがとりあえず気にしない。現在中央競馬で行われているレースは全てサラブレッド(サラブレッド系)のみである。

性別など

競馬の世界ではオス馬のことを牡馬(ぼば)、メス馬を牝馬(ひんば)と言う。また、第3の性別として去勢された牡馬である騙馬(せんば)と言われるものもある。牡馬限定のレースや牝馬限定のレースがそんざいするが、その数は多くなく、たいていのレースは性別不問である。現役時代に活躍した馬は父や母となって仔を残すわけだが、父となった馬を種牡馬(しゅぼば)、母となった馬を繁殖牝馬という。

年齢

一昔前は生まれた年を1歳として数えていたが、現在では人間と同じである。つまり、生まれた年が0歳である。レースに出れるのは2歳の夏からである。
また、年齢別で出られるレースが決まっているものもある。2歳限定、3歳限定の2種類。4歳以降は古馬と呼ばれ、年齢制限がなくなる。2歳時は2歳限定戦にしか出られず、3歳時も3歳限定戦にしか出られない。ただし、3歳の夏以降は古馬のレースにも出られるようになる。
活躍する時期は、馬によって異なるが概ねデビューする2歳から6歳くらいまでだろう。中には体の完成が早い早熟な馬は2歳から3歳の前半くらいがピークな馬もいるし、
年を重ねるにしたがって力をつけていく晩成な馬は7歳や8歳になっても活躍することもある。人間の年に換算すると、だいたいの目安で馬2歳が人間12歳、同じく3歳が16歳、4歳が20歳といった具合で、8歳だと30歳中盤といった感じか。

クラス

レースにはクラスが存在する。下のクラスで勝って賞金を積むと、その総賞金額によって上のクラスに昇格することができる。クラスは、デビューする前の新馬から始まって、未勝利、500万下、1000万下、1600万下、オープンの6種類がある。一番上のクラスであるオープンクラスは当然ハイレベルの馬たちが集う。
オープンクラスの馬達が出るレースの中でも特に賞金が高く設定されているレースがいくつかある。それらのレースは重賞レース(グレードレース)と呼ばれ、それら以外の通常のオープンクラスのレースはオープン特別と呼ばれる。重賞レースの中でも特に賞金の高いレースが21レースあり、それらはG1と呼ばれる。次に賞金の高いレース群がG2と呼ばれ、その次に賞金の高いレース群がG3である。当然賞金の高いレースはハイレベルなものとなり、これらのレースに勝つことがステータスとなるのだ。
G1の中でも特に皐月賞、ダービー、菊花賞はクラシックレースと呼ばれ、3歳馬しか出走権が与えられない。そのため、G1の中でも特に位が高いものと言える。
この3つのレースを全て勝った馬は三冠馬と褒め称えられ、その歴史上に名を刻めるのだ。
これまでの日本の競馬の歴史の中でも三冠馬はこれまでにたった5頭しか存在しない。
牝馬限定である牝馬クラシックの桜花賞オークス秋華賞も3歳限定である。
G1には他にもファン投票で出る馬が決定されるグランプリレースと言われる宝塚記念有馬記念、外国の強豪馬を招待して行われるジャパンカップ、伝統ある格式高い天皇賞、他にも2歳限定のG1などもある。

3その他

馬の名前について

馬の名前は全てカタカナで2文字から9文字までと決まっている。この9文字の中で馬主の方々が夢を込めて名前をつけているのだ。たまに外国馬が日本で招待レースなどではしると、カタカナで10文字以上の名前になることもあるがそれは例外だ。
また、一度つけた名前や見た目で違いがはっきりわからないようなもの(ヴとブの違いだけなど)、公序良俗に反するようなもの、ンやッから始まる名前もつけることができない。

調教

馬はレースの日に牧場からやってきてレースして帰っていくわけではない。
競馬場から指定された厩舎というところに所属しなければならない。
厩舎には免許を持った調教師がおり、その調教師により日々訓練されてそこからレースへと向かうのだ。遠くの競馬場で行われるレースに出るには、専用のトラックに乗せられて何時間も移動するのである。