車谷こ氏を聴く・その2

今回はいろんな意味で問題作の「Wear off」を聴きなおしてみます。
WEAR OFF
全編通して感じるのは、何と言うか才能と勢いで作ったという感じです。もちろんこの頃から相当な技術はあったと思うんですが、最近のアルバムのように音を自由に操ってるって感じではなくてこの頃は「普通にうまい」って感じだと思います。バックが引っ張りだこのスタジオミュージシャンの渡辺等さん、佐野康夫さんというのも心強いですね。
1曲目の「Rainbow」はインストです。よくわからないのでいつも飛ばします。2曲目にウワサの「Under the sun」。3曲目「Communication」、4曲目「No kidding?」の流れが好きです。1曲目でガツンと行っていきなりギターレスでピアノの音から始まる3曲目、曲間無しでなんとも言えない音のギターで始まる4曲目。そしていい感じで歪んだウッドベースの音で始まる5曲目「7&4」。そして6曲目はシングル「Heavenly」に近い、ゆらゆら感が漂う「Somehow」。3曲目からの流れでトリップしかけたところに7曲目「Doubt」。目の覚めるギターのフィードバックノイズで始まって3分弱、「Spring is here again.Tender age in bloom」などと歌ってます。スマパン的な曲です。目が覚めたところでいわずと知れた名曲「Hair do」ですか。ライブでも毎回のようにシメで演奏してます。僕はそんなに好きではないですが。
合計約40分、一気に聴けます。知らないうちに引き込まれていくというか。これまでの8枚のアルバムのなかで一番素直かなっという印象を受けます。ほんとに聴きやすくて最後まで一気に聴けてしまうのでオススメです。名盤ですね。もっと聴こっと。


9曲目にaudio activeリミックス版「AIR」が入ってるんだけど、別にこれアルバムに入れなくてもいいような気が・・・。どっかのシングルの3曲目に入れときゃいいのにな。このアルバムは8曲目まで!