はあちゅう主義。:小娘が何か言ってます。

http://blog.livedoor.jp/springflavor122/archives/50165246.html
なにやらえらいはてな上で話題になってるようなのでちょっと覗いてみました。「小娘が何」までで読む気がなくなりましたが・・・。
全体読んで感じたのはえらいうまく書き上げるなっていうところです。重要なところは適当なこといって責任をかわしてる感じです。以下適宜引用。ちなみに自分にとって都合のいいところだけを引用するので、事前にリンク先の前文に目を通して下さい。
この人の一番危ないところは

この間、公務員が「将来はニートになりたい」って言ってて、

「終わってるな」と思ったんだけど。

公務員がそんなこと言う時代?

友達と話してた時、その子が

ニートは国民の三大義務である

勤労、教育、納税の「勤労」をしてないから非国民だ」

って言ってて、

すごい説得力あった。

ニートっていうのは、「自分だけ幸せに暮らせればいい」っていう感覚が根底にある気がする。ニートをよく知らないから全否定は出来ないけど、

こういう書き方をするとこです。ここでいうとニートについてなんですが、さんざんニートに対して強調文字で(リンク先参照)非難しながら、後でこっそりと<ニートをよく知らないから全否定は出来ないけど>とさらっと書いてしまう。しかも、ニートに対して<非国民>とまでいっているのは誰だか知りませんが、他人の言葉ですね。こんなふうにあらかじめ批判をかわせるような書き方を自然にできるところがすごいと思うのと同時に怖いとも思いました。結局この人自身は何一つとして主張していません。


字面の話はどうでもいいとして、内容に関してですが、要旨としては「なんで人を殺してはいけないのか」という話題から入ってあっちへフラフラこっちへフラフラしながら最終的に「教育改革」という話題につながってます。

ねえ、

日本が可及的速やかに、しなきゃいけないことはなんだと思う?
私は絶対教育改革だと思う。

この間テレビで

「なんで人を殺しちゃいけないのか説明してください」

って言ってる高校生を見て、

「は?」って思った。

もしあれが私の子供だったら、末代までの恥。

世の中には説明の要ることと要らないことがあって、

その質問は後者のカテゴりーに属するでしょ。

生きるのに苦労してないからそんな質問出てくんだろうね。

あたしも大して苦労してないけどさ。

生きることがどれだけ大変なことか知ってたら、

そんな質問できなくない?

そういう低レベルなことをぼやいてる奴らをまとめて、カルカッタマザーハウスとかルワンダとかに全員ボランティアに行かせるべきだと思った
向こうも迷惑だろうけど、頭下げて勉強させてもらいに行くべき。

必死に生きることにすがりつく人間を目の当たりにしたら、

「なんで殺しちゃいけないか」なんて言えなくなるはず。

こういう感覚を持った若者がいること自体間違ってるよ

ここでも<世の中には説明の要ることと要らないことがあって、その質問は後者のカテゴりーに属するでしょ。>と言い切ってしまってるあたり、結局何を主張したいのかわからず、読者に丸投げしてしまっています。道徳や倫理観っていうような話を暗に伝えたいんだろうなっと意図していると仮定して話を進めると、それは全くその通りであり、異論は特にありません。ただ、それは一面的な見方であると思います。戦争なんかで殺さなければ殺されるなんていう状況になった場合に「なんで人を殺してはいけないのか」と自問自答する時間は果たしてあるんだろうかな、と思います。殺すくらいなら殺されるのも、生きるために殺すのも人それぞれであってどちらの選択も非難するつもりはありません。この人のいう<必死に生きることにすがりつく人間>というのがどのような人間を指しているのかはわかりませんが、「必死に生きる」ためにはこのような選択を迫られることも時としてあるはずで、こういう面から考えても「なんで人を殺してはいけないのか」という問いというのは意外に深いです。この問いは、あらゆる面から考えて、やっぱりしっかりと教える必要があると思います。
ここに出てくる諸外国に対する偏見ともとれる箇所だとか、「非国民」や「愛国心」といった言葉を軽々しく使ってるところ(「非国民」は他人の言葉か?)など、他にも機会があればもっと深く意見を聞きたいところは他にもありますが、本題

教育を徹底改革して、子供には常識を叩き込むべきだと思う。

ゆとり教育は、間違ってる。

あれは上流社会と下流社会の格差を広げるだけ。

常識を叩き込むのとゆとり教育のつながりはあまり考えたことがありませんが、「ゆとり教育」とはよくいうものの、学習指導要領や中教審の答申なんかを見てる限り、理念に関してはものすごくまっとうなものだと思います。確かに削りすぎて学力が下がってきているという問題もあるように思えますが、答申の中の「ゆとりのある教育活動を展開する中で、基礎・基本の確実な定着を図り、個性を生かす教育を充実すること」というような文言の中の「ゆとりのある教育活動」というところだけを抜き出してマスコミが騒ぎすぎっていうような印象も受けます。
教育についてはいろいろと思うところもあるので、この記事を見て「教育改革」に食いついたのですが、よくよく読んでいくうちにいろいろとおかしな書き方がしてあるのが目に付いて書き出していくうちに自分でも何が書きたいのかよくわからなくなりました。これでは人のこと言えません。これからはもう少しまとめてから書きます。