思ったこと

1985年8月12日の午後6時56分。僕はまだ小学校にも入っていなかったので記憶にはありませんが、知識としては持っていました。今年が20年目に当たるとのことでテレビの特番などで特集がよく組まれていました。テレビでやっていた実際の機内のコクピットで交わされた会話を記録したコクピットボイスレコーダーの音声を聞いて耳から離れませんでした。それでインターネットなどでいろいろと調べていくうち、想像以上のものにぶつかりました。操縦不能になりながらも懸命に機をコントロールしようとするパイロット達、最後の瞬間の衝撃音、そして生存者の証言。墜落現場の凄惨さ。にも関わらずに不十分な調査。これらを調べていくうち、このような航空事故は二度と繰り返してはいけないものであるという思いを強くしました。
で、先日知人とたまたまその番組を見る機会があったのですが、彼いわく「こんな昔のことをほじくりかえしても仕方がない」と。僕は上記の考えに至った後だったので当然異論を持ちました。予備知識がなかったら彼と同じ意見を持ったと思います。ですが、やっぱりやることに意味がないことは当然ないと思います。昨今の飛行機の相次ぐトラブルを見てると、このように大きな事故を風化させてしまっては同じことを繰り返すだけだと思います。歴史は歴史として重く受け止め、いつまでも忘れずにその上にこれから何をすべきか考えるというのが正しい道だと思いました。
その時、彼とは深く議論はしませんでしたが、当然彼には彼の考え方があっての発言です。最近思うのが。ちょっと話からはそれますが、いろんな議論番組見てて思うのが人それぞれ考え方が違うということ。人それぞれ考え方があって、その差は一生をかけても埋まるものではないはず。でもその差を限りなく0に近づけていくことは人間であるなら可能なはず。そういうことを無視して何でわからないかなーと相手を屈服しようとする。だからいつまでたっても要領を得ない並行のままの議論になる。某10代の番組を見てて思いました。
ちょっと違った2つの出来事から感じたことでした。人間ておもしろい。もっといろいろ勉強せねば!!